住宅ローンに限らず、ローンの返済方法には大きく分けて、元金と利息の支払い方法によって「元利均等返済方式」と「元金均等返済方式」という2つの方法があります。
元金とは借りている金額のこと、利息とは「元金に1年で何パーセントかけた金額を追加で払う」もので、年利という言葉で表示されていることも多いです。
返済方式によって、この2つの扱いが変わります。それぞれメリット、デメリットがあり、ローンを組むときにどちらか選ぶことができますので、違いを理解しておいてください。
元利均等方式
毎回の返済額が一定、つまり元金と利息の合計額が一定になる返済方法です。
支払いが進むにつれて、元金と利息の比率が変わってきます。
この方法は支払額がずっと変わらないので計画が立てやすいのですが、初めのうちは返済額のほとんどが利息で占められているので、元金がなかなか減らないデメリットがあります。
元金均等方式
毎回の返済額のうち、元金部分を一定に固定する方式です。
一定の元金に対してローン残金の利息を上乗せするので、毎回返済額は変わります。
確実に元金が減るので支払いが進むにつれて支払い金額が減っていき、同じ条件なら元利金等方式に比べて払う利息が少なくて済みます。
逆に、最初のうちは返済額が大きくなり、家計のやりくりがしにくいというデメリットがあります。
また、金融機関によってはこの方式を採用していないところもあります。
ボーナス時併用
ボーナスの併用は、上記2つの方法どちらにも追加することができます。
ボーナス併用を利用すると毎月の返済額を少なくすることができますが、最近はボーナスは業績連動というところも多く、当てにしすぎると危険です。
ですから、一般的に住宅ローンではボーナス返済の割合が決まっています。フラット35では借入額の40%以内、民間ローンでは50%以内が普通です。