住宅を取得する際には、基本的ないくつかの書類作成や登録のために手数料がかかるものですが、ローンを組むとなると、手数料や保険料などさらに経費がかかることになります。その額は、ざっくり見積もって200万から300万円くらいは必要です。知らなかった人は「そんなにかかるのか」と驚くかと思いますが、何にそんなに必要なのか、具体的に見てみましょう。
住宅取得にかかる費用
・印紙税
売買契約書を作成するときに課税されます。金額に応じた印紙を契約書に添付します。15,000円〜。
・不動産取得税
土地や建物を取得したときにかかる税金です。原則として固定資産税評価額の3.5%ですが、条件により軽減措置があります。
・登記免許税
所有権移転登記、所有権保存登記など、不動産の登記にかかる税金です。条件により軽減措置があります。
・登記手数料
不動産登記を司法書士に依頼した場合は、手数料が発生します。
・仲介手数料
不動産会社の仲介で物件を取得した場合に、その不動産会社に支払う仲介料です。法律で、物件購入価格の3%+6万円と決まっています。
ローンにかかる費用
・融資事務手数料
ローンを組む際に金融機関に支払う事務手数料です。それぞれの金融機関によって金額が大きく異なります。
・保証料
ローンが払えなくなった場合に、代わりに保証会社に支払ってもらうための保証料です。民間ローンでは30〜50万円程度ですが、フラット35には保証料がかかりません。
・印紙税
ローンの契約書等を作成するときに課税されます。20,000円〜。
・登録免許税
抵当権設定登記にかかる税金です。
・登記手数料
抵当権設定を司法書士に依頼した場合は、手数料が発生します。
・団体信用生命保険料
ローン債務者に万が一のことがあった場合に、残りのローンを支払わなくてすむ保険です。民間の住宅ローンの場合は金利に含まれるのが一般的ですが、負らと35の場合は別途加入する必要があります。3000万円を35年ローンにした場合の保険料は約176万円です。(条件によって異なります。)
・火災保険料、地震保険料など
金融機関やローンの種類によっては、初年度に一括して保険料を支払わなければならない場合があります。
・つなぎ融資
融資実行日(ローン資金が決済される日)と、家の売り主(施行業者)に支払う日が同じ日に合わせられない場合は、次の融資実行日までの『つなぎ融資』が必要になります。つなぎ融資にも利息と手数料がかかります。
その他
・修繕積立基金(マンションの場合)
毎月の積み立て以外に、最初に一時金を支払うことが多い。
・地鎮祭、上棟式、水道引き込み費用(新築一戸建ての場合)
・解体費用(古家がある場合)
・仮住まい費用(建て替えやリフォームの場合)
・引っ越し費用、家具購入など